クイックスタートガイド
はじめ方
Robinで取引を行うにはどうすればいいですか?
Robinの利用には、MetaMaskやRabbyなど、Ethereumレイヤー2であるBaseチェーンに対応したウォレットが必要です。
Robinでは、基軸通貨としてUSDCを、トランザクション手数料としてETHを使用します。USDCとETHをBase上で保有していない場合は、BaseへのUSDC出金に対応した取引所を利用するか、USDC転送に対応したブリッジをご利用ください。
参加
どのようなマーケットがあるか知りたい
トップページにアクセスすると、マーケットの一覧が表示されます。 各マーケットには、質問内容、現時点のオッズ、オッズ推移のチャート、ルールが記載されています。ルールには、結果確定に用いるソースや定義(判定条件)が明記されています。
予測に参加したい
マーケット内容の確認
マーケットには、選択肢が2つのもの(例:チームAとチームBのどちらが勝つか)と、3つ以上のもの(例:どのチームが優勝するか)がありますが、基本構造は共通です。 前者の場合、「YES」と「NO」の2つの選択肢があり、どちらの選択肢を選ぶことも可能です。たとえば「YES 80%」の場合、市場価格は「YESが起こる確率は80%程度」という見立てを反映しています。
マーケットページで「YES」または「NO」を選び、取引したい金額を入力します。たとえば「YES 80%(表示価格 0.80 USDC)」のマーケットでYESを100シェア購入する場合、平均約定単価が表示価格(0.80 USDC)より高くなることがあります。その結果、支払額は「表示価格×シェア数」より増えることがあります。最終的な見積は承認画面に表示されます。予測が当たった場合には100 USDCを受け取れます。
Robinは価格決定方式にLMSRという仕組みを採用しているため、画面に表示されている価格(現在価格)と、あなたの注文の平均約定単価は一致しない場合があります。これは板取引ではなくUniswapのAMMと同様に売買のたびに価格が更新されていく仕組みだからです。
Price Impact:取引サイズにより、平均約定単価が現在価格から乖離する分
Slippage:確認画面の表示からトランザクション確定までの価格変動(他者の取引など)により、想定した約定条件から乖離する分(許容幅はスリッページ設定で指定可能)取引内容の確認
取引確認画面には取引総額、購入シェア、平均価格、手数料、ユーザーが自由に設定できるスリッページ許容量が表示されます。プールの流動性に対して取引金額が大きい場合、価格の乖離(Price Impact)が発生します。また、注文確定までの価格変動により、スリッページが発生する可能性があります。スリッページは、確認画面に表示される想定平均約定単価からの乖離を指します。取引金額を小さくすることでスリッページを抑えることができます。
内容を確認して取引を実行
注文内容を確認し、「確認」をクリックします。ウォレットがポップアップで表示されるので取引を承認します。 ポジションはポートフォリオに反映され、オッズも更新されます。
パフォーマンスを確認したい
ポートフォリオから、参加中のマーケットや損益状況をいつでも確認できます。 取引が締め切られていなければ、最新価格で売買してポジションを調整することも可能です。
イベントの結果が確定すると、Robinが結果を最終確定します。 安全性確保のために一定期間の異議申し立て期間が設定されており、この間に異議申し立てがなければ、その後報酬請求が可能となります。異議申し立てについては「結果に対する異議申し立てはできますか?」をご覧ください。
Robinは市場にどのように流動性を提供していますか?
Robinでは LMSR(Logarithmic Market Scoring Rule) を採用した自動マーケットメイカー方式を使用しています。参加者の売買に応じて価格(確率)が自動的に調整され取引が成立する仕組みです。DEXで使用されているAMMと同じく、取引が発生しなければ価格は動きません。現時点では流動性提供はRobinが行っており誰もが流動性提供できるわけではありません。
Robinでは手数料がかかりますか?
取引額に対して1%の手数料がかかります。
Robinでは市場価格や確率はどのように決まりますか?
市場価格は、参加者の売買によってLMSRに基づき自動的に調整されます。この価格は、その結果が起こると市場が見ている確率を表しています。
市場の結果はどのように決まりますか?
市場の結果は、あらかじめ定義された条件と信頼できる公開情報に基づいて決定されます。現時点ではRobinの運営チームが公開情報に基づいて結果を反映します。
Robinでサポートを受けたり、問題を報告するにはどうすればいいですか?
Discordでお問い合わせください。
その他
Robinはどのようなインフラ上に構築されていますか?
Ethereumのレイヤー2であるBase上で構築されています。
マーケットは誰が作りますか?
現時点ではRobinが作成します。
マーケットの結果は誰が決めますか?
現時点ではRobinが結果を反映します。
結果に対する異議申し立てはできますか?
できます。Robinが予測の最終結果を反映した後、一定期間の異議申し立て期間があり、その間はまだ報酬を請求することができません。この間に異議申し立てを行うことで、再審査を要求することができます。
Robinのコンセプト
予測市場とは
予測市場とは何ですか。
予測市場は、「将来起こる出来事」を対象に、その結果を売買する場のことです。
例えば、「次の大統領選挙でA氏が当選するか?」という問いに対し、参加者は自分の予想に基づいて「はい(当選する)」または「いいえ(落選する)」というチケットを売買します。
価格の仕組み: 多くの人が「当選する」と考えればチケットの価格は上がります。この価格は、市場参加者全体の合意に基づく「発生確率」として機能します。
予測市場はギャンブルと同じですか
形式的には「金銭を賭けて、結果次第で配当を得る」という点で共通していますが、目的と社会的な機能において明確に異なります。
参加者個人の動機が「儲けたい」という射幸心である場合はギャンブルと重なります。しかし、社会全体で見れば、天気予報や経済予測のような分野では未来の不確実性を減らすためのツール、政治の分野ではより確かな民意を知るためのツールとして設計されています。
予測市場は何が面白いのか
最大の面白さは、「感情や希望を排除した予測」が見える点にあります。
アンケートでは「建前」を言えても、自分のお金を投じる市場では、人は最も可能性が高いと思う選択肢に賭けます。 ニュースや専門家の意見よりも、市場価格の方が素早く、正確に反応することが多々あります。「世界が今、この事象をどう見ているか」をリアルタイムで数値化できる意義は他の手段では代替されません。特にブロックチェーンを使って構築された予測市場においては、誰もが検証できるオンチェーンデータやAPI経由で取得できるオフチェーンデータが豊富であるために透明性と拡張性があります。
Robinのビジョン
なぜクリプトにおける予測市場が重要なのですか
クリプト(暗号資産)における最大の発明の一つはBitMEXの創業者たちによって考案された無期限先物です。無期限先物は誕生以来、取引所における最大の商品であり、昨今ではPerp DEXという形で無期限先物をプロダクトの中心に据えるプロジェクトが多く存在します。
これはひとえにクリプトの世界が旺盛な投機需要によって支えられているからですが、一方で投機以外の需要の小ささ、ブロックチェーンやトークンを使ったアプリケーション構築の必然性の小ささも指摘されてきました。投機以外の分野におけるアプリケーションの構築は多くのチームが、一流のVCからの支援を受けながら、続けられていますが未だにキラーアプリと呼べるものはほとんど存在しません。
予測市場の面白いところは、投機を前提として、それを価値に変換する仕組みであるということです。投機は価格の変動を通して情報伝達の役割を果たします。世界中のユーザーの知識や理解が価格という形で集約されることで、その価格に影響を受ける主体の行動変容を促します。ある地域の農作物の不作をいち早く掴んだ投機家が価格を押し上げることで、別の地域の農作物の移動を促進します。この場合、投機は閉じた市場における奪い合いではなく、開かれた市場の伝達係として機能します。
予測市場はBTCや株式、コモディティではなく予測を扱います。予測市場は汎用的な仕組みであるために様々な用途が考えられます。保険、民意の反映、内部告発、政策決定などあらゆる分野を対象としてマーケットを作ることが可能です。
また予測の対象のみならず、様々なプロダクトに対する低レイヤーの基盤としても機能します。予測市場プロトコルに集約されるデータを使えば、ニュースメディアへのデータ提供、あるいはニュースそれ自体の再発明、身銭を切った経済予測、実績ベースのニュースレター、好きなアイドルやスポーツチームのコミュニティ形成が、全く新しい形で実現します。
インサイダーをどのように排除しますか
一般的な金融市場では「インサイダー取引」は厳しく規制されますが、予測市場においてインサイダー(内部情報を持つ人)は、皮肉にも「市場の精度を高める最も重要な貢献者」となります。
内部情報を持つ人が取引に参加することで、まだ公になっていない事実が価格に反映されます。 インサイダーが「真実」に基づいて売買することで、市場価格はより早く「正解」へと近づきます。
ただしこれは予測市場を「より正確な情報を引き出すためのツールの一つ」として捉えるか、「予測の正確さに基づいて利益を奪い合うフェアな市場」として捉えるかによって解釈は大きく変わります。前者の立場に立てば、情報の集約を早め、市場の精度を高めるというポジティブな側面がありますが、後者の立場に立てば不公平感は残ります。